2005年08月20日(土)
Hawaii 百物語 -6-
あるハワイアンの男が、自分の馬車に乗り、ちょっとした旅行に出かけるためにパンチボールストリートを下っていました。
キングストリートと交差する辺り(現在のハワイ図書館の近く)を通った時のことです。
道の角に座っていた女性が「乗せてくれませんか?」と声をかけてきました。
彼女はおおきな荷物の上に座っていました。
彼の馬車の荷台には彼の荷物以外は何もなく、空っぽだったので、
気前よく彼女を乗せてあげることにしました。
彼女と彼女の荷物を乗せて、馬車はまた走り出しました。
何マイルか走った頃、突然荷台で物音がしました。
何かドタンバタンというとても大きな音に驚いて、彼が振り向くと、
荷台に乗っていたはずの女性がいなくなっています。
彼女の大きな荷物もありませんでした。
彼は女性が荷台から落ちたのだと思い、たいへん気がとがめました。
馬車の荷台から落ちたのですから、怪我をさせてしまったかもしれないと思って、今来た道を引き返して彼女を探しました。
数マイルも引き返しながら探しましたが、道のどこにも彼女を見つけることはできなかったのです。
彼は仕方なく、また旅を続けました。
ワイキキを遠く離れ、別の町に差し掛かったとき、
彼は、さっき荷台に乗せたあの彼女が「乗せてくれ」と行き交う他の馬車に頼んでいるのを見かけたのです!
この時、彼はもちろん迷うことなく道を避けて通り過ぎました。
出典:Hawaiian Phantom Hitchhiker
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