2005年09月13日(火)
Hawaii 百物語 -7-
ハワイの海はそれぞれガーディアン・マノ(守護神サメ)によって守られています。
*サメはハワイ語でマノ(Mano)
昔々、大きなサメがハワイに泳ぎ着きました。
この「漂流サメ」は獰猛な上にお腹をすかせていて、人間を食べようとワイキキの海に向かってやってきました。
最初に漂流サメはカアラワイの海(ダイヤモンドヘッドに沿うビーチ)で獲物を探そうと近づいていくと、カアラワイの海は守護サメに守られているのでした。
おなかを空かせた漂流サメはあきらめずに西に向かい、カプアの海まで泳ぎ着くと、そこでもまたカプアの守護サメがいましたが、しつこい漂流サメはあきらめることなく、次々と獲物を探して海を泳ぎまわりました。
ハワイの海の守護サメたちの間では、この漂流サメについての議論が巻き起こりました。彼らは集まって、この獰猛な漂流サメについて話し合いました。
そして、翌日。獰猛な漂流サメは、頭を海中の岩の裂け目に押し込まれ、身動きが取れない姿になっていました。尻尾をバタバタと動かし、その岩の周りを小さなサメがぐるぐると回っていました。
― 1834年 サミュエル・カマカウによる記録にはこう残っています。
「このサメが人間によって捕らえられたと仮定するなら・・・。大きくて素早いサメをロープ無しで持ち上げることは不可能である。しかしもしこれが人間によって捕らえられたなら・・・。それは不可思議な力を持つ者としか考えられない。」―
岩に突き刺さった大きなサメの光景は、ワイキキの多くの人の目撃するところとなり、人々はそのサメの尻尾にロープを結び、浜へ引っ張り出しました。
この悪魔のようなサメはまだ目をバチバチさせて体を左右に揺らし、暴れてから息絶えました。
この後、守護サメによって守られるワイキキの海では、人喰いサメや漂流サメは人間に喰いつくことをやめました。
この伝説は近代になっても、サーフィンを教えてくれるワイキキのビーチボーイズやカヌー乗りによって日々語り継がれています。
ワイキキに住む少年はkalehuawehe(今のキャッスルポイント)近くの海で小さなサメが巣らしき周りを泳いでいるのを目撃し、驚いて父に話すと、父もまたワイキキビーチでパドリングしていた時に別の小さなサメの隠れ場所を見つけたことがあり、
それは「Aumakua(アウマクア):先祖の魂」なのだと教えてくれたそうです。
「ワイキキの海の小さなサメをおそれてはいけない。そのサメはいつだってあなたを見守っていてくれているのだから。」
出典:Ka Poe Kahiko
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